パッケージ
最後の騎士王以降のワンステップ系お馴染みの中身がむき出し仕様のパッケージ。海外版のパッケージに合わせた見た目ではありますが、単に翻訳しただけでは無く台紙の形状含めて日本専用のモノになっています。
裏面の説明書も、海外版と比べて丁寧なモノに。ロストエイジの時からある「○○っとチェンジ」という名称が今でも使われているのが嬉しい。ジャズはスクッとチェンジ。
カテゴリー名の「ターボチェンジ」と商標登録の都合の「オートボット」が重なってえらく長い名前になってしまっています。

裏面では配信中のアニメで活躍している事をPRしてはいるのですが、ジャズは現状、劇中未登場。他の劇中登場キャラのフォーマットを流用しただけとは思いますが・・・。
と思いきや、海外では配信されたシーズン3の20話「ワイルドワイルドウィール」にてセリフ内で存在が言及されていました。アークに他のオートボットと乗っていた様で・・・。

ビークルモード
後ろの向き出しのメカが特徴の白いレーシングカーに変形。
同シリーズのターボチェンジプロールとは構造が同じで、タイヤなどの一部パーツを共有している模様。
見た目はG1や新規では無く、何故かリメイクラインであるジェネレーションズ系列の「パワーオブザプライム」で発売したジャズを強く意識したデザイン。
複数の作品からキャラが登場するという、ちゃんぽんみたいなチョイスが特徴でもあるサイバーバースですが、玩具系のラインからデザインをチョイスするというのは意外。

サイド
ペイントやマーキングが無いのでやや寂し目。飛び出た踵パーツが目立つ。
コストカットが目立つ中で、ホイルジャック同様に低価格ラインにも関わらずタイヤがしっかりとピン打ちされているのは珍しい様な。

トランスフォーム！
後部のマフラーを押すとスプリングで起き上がる様に変形！スイッチと判りにくいのが面白い。スプリングの勢いが強いので大抵、変形時の勢いでコケます。
変形パターンは同シリーズのプロールと全く同じ。ロストエイジ期のワンステップチェンジャー版バンブルビーやスカイドリフトに近いです。

ロストエイジでワンステップ系は登場した頃は、スプリングで一気に変形するモノが主流でした。翌年のアドベンチャーからは手動で変形させると、それに連動して各部が変形するモノに切り替わっていました。今回のジャズはロストエイジ系のスプリングで一気に変形するタイプ。
個人的には変形させている感の強いアドベンチャー以降のモノの方が好きなのですが、力強く起き上がるのは気持ち良いですね。

ロボットモード
ビークルモード同様にパワーオブザプライム版を強く意識した見た目。パワーオブザプライム版自体がG1を強く意識した見た目ではありますが。
シュッと収まった正面に大して、裏側はばっくりと開いた背中や、大胆に配置されたガワと長い踵と見た目はイマイチ。
ちなみにスプリングが強め＆足パーツが薄くて柔らかめのプラという組み合わせの影響か、少し足パーツが歪んでいます

正面
オートボットの・・・メンバーであるはず。劇中未登場で特に設定が記載されていないので謎。パワーオブザプライム版に近い見た目なので、恐らくG1基準のクールな特殊工作員だと思うのですが・・・。
先述の通り、シーズン3の20話の回想シーンのセリフのみで登場。アークの乗組員がポッドで眠る直前までワイルドウィール達にジョークを話して楽しませていた模様。姿は一切映っていないので登場したのか怪しいラインですが・・・。

本来はサイバーバースのアニメにも登場する予定であったものの、キャンセルされてしまい、そのまま玩具だけ出てしまった模様。サイバーバースで一部のTFの性別が変更されたように、ジャズも女性にする予定だったとか。

フェイスアップ
ほぼG1な見た目の顔。サイバーバースのカートゥーン調のアレンジも殆ど見られません。なんかもうパワーオブザプライムでワンステップチェンジャーが出ていたと言っても通用しそう。
コレもうG1風とかじゃなくてG1版ワンステップそのものじゃん？


ギミック
背中のリアウイングを上にスライドさせることで、2対のキャノン(海外版パッケージではデュアルブームブラスト)が展開。さらにそこから手動で水色のエフェクトを展開することが出来ます。
正直、あまりキャノンっぽくない見た目ではありますが、サイバーバースで追加されたワンステップ系の武器ギミックの中ではダントツに凝った仕様。スライドさせることでキャノンが上昇しながら、最後は手前に倒れるのが良い。

変形＆ギミック動画。勢いが強いので指で押さえながらの変形。

ポージング
腕が上下するだけ。もうワンステップ系お馴染みの仕様ですね。拳が5ミリジョイント対応なので好きに武器を持たせよう。パワーオブザプライム版に付属の銃とプライムアーマーを持たせてみる。

恐らく外見の元となったパワーオブザプライム版ジャズと。
サイバーバースは塗装が少ないのでストライプとか簡略化されていますが、特にビークルモードはそっくり！ヘッドライトが左右それぞれ2つな辺りも引き継がれています。
ロボットモードも体型こそ違えど、脛のモールドやペイントなどから意識しているかと。
実写やアドベンチャーなど、参考に出来るバリエーションも多い中、わざわざ玩具限定のパワーオブザプライム版をチョイスしたのは面白い。

以上「ターボチェンジオートボットジャズ」でした。サイバーバースでは数少ない玩具オリジナルキャラになってしまったジャズ。国内への導入も厳選されている中で、何故か選ばれたジャズ。ほぼパワーオブザプライム版な見た目のジャズ。謎だらけの玩具ではあります、出来はワンステップ系の中では申し分なく、プレイバリューもそれなりに高い、隠れた名作だと思います。