先週あたりから忍者ツールズ各種がエラーを起こしていた様で、ブログの閲覧および編集が出来ないでいました。閲覧自体は少し前から復活していましたが、編集も遅れて復活したようなので更新再開になります。大変お待たせしました。
1999年にテクニック系列で登場した
バイオニクルのご先祖的シリーズ
「LEGO スライザー」より
「スパークスライザー」を紹介!
スライザーは1999年に通常のポッチを合わせて組み立てるブロック(
システム)とは異なり、ピンやシャフトを組み合わせる
「テクニック」で登場したシリーズ。
付属のディスクを投げるのが共通ギミックとなっています。1年ほどしか続かなかった短いシリーズではありますが、ボールジョイントを初めて採用したシリーズでもあり、テクニックパーツで作られたアクションフィギュア、複数の属性に分かれているロボット、収納ケースを兼ねたプラスチックパッケージ、コレクタブルアイテム要素など、2000年に発売した
ロボライダーと共に
バイオニクルの基盤になったともいえるシリーズです。
アメリカやカナダなどの一部地域ではスライザーでは無く
「スローボット」の名称で販売されており、各スライザーの名称も違っていた模様。
スライザーのストーリーは
「宇宙のはるか遠くにある星、スライザー星。その北極にあるスライザードームには7つの大陸代表の7人の戦士による熱戦が繰り広げられている。戦士達は自分の国の領土を掛けてスライザーディスクシューティングで争う。勝たば領土がひろがり、負ければ減らされる。スライザードームの所有者ジャッジスライザーがゲームの審判を行っている。果たしてどの選手が勝者となるのか?最強の戦士達がその技を競い合う!」というもの。スライザーは
・アイススライザー
・シティスライザー
・アクアスライザー
・ファイヤースライザー
・ジャッジスライザー・エナジースライザー・ロックスライザー・ジャングルスライザーの8人が初期ラインナップ。
ジャッジスライザーの審判の元、他の7人のスライザーが領土を巡ってディスクで対決をしていた様です。他にもパッケージや付属のディスクのイラストを見るとエネルギー物資の探索やクリーチャーとの戦いとかもある模様。
一部メディアでの設定ではさらに善悪の2チームに分かれている様で、アイス、シティ、アクア、ファイヤーが善でジャッジ、エナジー、ロック、ジャングルが悪として扱われていたとか。
また今回のスパークスライザーを含む4体のミュータントスライザー
(ブラスタースライザー、ミレニアムスライザー、フレアースライザー、スパークスライザー)が後半に登場。スライザー星に落下した隕石の影響で変化したスライザー達。この4体の登場以降はジャングル、エナジー、ロック、スライザードーム付近に隕石が落下したのか、上半分にあった彼らの国は消滅してるようです。消えた国の4体が変化したのか、あるいは別の未登場のスライザーが変化した姿なのかは不明。
短期的なシリーズだったのもあり、設定は簡単なモノで終わってしまいましたが属性ごとに分かれた1つの星に住んでいる点など、バイオニクルに大きく影響した要素があるのが判ります。実際、後にバイオニクルの設定やアートを手掛けることになる方も制作に関わっていました。また奇遇にも、1つの惑星で属性ごとに領土をかけて競い合うという設定は2009年展開時のバイオニクル、グラトリアンにかなり近い設定だったり。
パッケージさて解説が長くなってしまいましたが、今回は箱付きで買えたのでパッケージから。紙パッケージの中にプラスチックコンテナが入っているという少し変わった仕様。000年のロボライダーや初期バイオニクルはパッケージがそのままプラスチックボトルでしたが、その模索中だった感じでしょうか。左端が少し空いており、そこからコンテナが覗いています。裏面はラインナップ表兼スライザーの世界観をイメージしたイラスト。先述の通り、上半分が消滅してミュータントスライザーが追加されています。
紙パッケージは通常のレゴと同じでバリっと底を破いて開けるヤツ。そこからコンテナを取り出して開けて組み立てていく仕様。コンテナとパーツ以外には説明書とブラスター、フレアー、スパークの合体モデルミニポスター兼テクニックシリーズのミニカタログが付属。
パーツを組み立てれば完成!
猫背の様な体型と大きな肩、長い左腕に先端の割れた足とアンバランスな体型。ですがスライザーの中ではオーソドックスなタイプ。脚はややガニ股風の組み方。特別、何か変わった要素も無くパーツ構成も他の人型タイプと大差が無く、追加商品にしてはこれといった特徴がありません。正直言ってしまえば面白みが無い・・・。
右腕がテクニックで使う大型プレートですが、パッケージ画像的に武器っぽい。初期のスライザーはスキー板やストックを装備したり、片腕がトーチになっているなど属性にあった外見をしていたのですが、後半はイマイチ属性に合った要素が無いんですよね。名前的には電気のスライザーっぽいですが・・・。
正面流星の影響で変化したミュータントスライザーの一体。彼らはスライザー星を手中に収めようとしており、他のスライザーを含め動くもの全てに襲い掛かる!スパークスライザーは知的で順応性が高く、ハンディエナジーザッパーで他のスライザーからパワーを奪うことが出来る。
紫と黒なのと、属性が近そうということでエナジースライザーの変化した姿なんじゃないかーとぼんやり考えていたり。
フェイスアップ共通頭部に専用プリントのされたパネルを被せた顔。スパークらしく目が稲妻になっています。スライザーの顔って形状的にメカトカゲっぽいんですよねー。
パネルの開閉及び頭部素体。スライザーは基本的に頭部が色や模様が違うだけなのでそこまで面白みは無いんですが、今見るとバイオニクルなどでは見られないプリントで面白いんですよねー。
ギミックテクニックシリーズらしく、ギアギミックを搭載。腹を貫通している歯車付きのシャフトを回すことで、頭部及び繋がっている両腕が上下して角度を付けられます。ギミックとしてはかなり地味ですが、スライザーの象徴的なギミックの1つ。
スライザーのコレクタブルアイテムである
スライザーディスクが2枚付属。スライザーディスクの柄は複数種類存在しますが、スパークスライザーはこの柄で固定。また蓄光素材のはこのスパークとフレアーにのみ付属する特別仕様。暗闇でボワっと光ります。何故かこの蓄光仕様のこと、説明書のどこにも触れていないんですよね。
このスライザーディスクを、蛇腹状になっている左腕にセット。この状態でディスクごと後ろに引いて離すと、弾力で腕が元に戻り、ディスクが投げ飛ばされます。
このディスクとギミックは後に旧バイオニクルの
トフンガへと引き継がれていきます。
スライザー共通で付属するコンテナ。スライザーディスクとそれを持つ手がモールドされています。スライザーをスパークスライザーをイメージした紫と黒の二色なのですが同じ紫と黒のエナジースライザーとコンテナの色同じっぽいんですよね・・・。他のスライザーはそれぞれ違う色なのに。スライザーを収納するケースとして使える他、開けることでディスクを投げ入れるカゴとしても使用可能。
設定的にはスライザーを収納して移動用のビークルとしても使える模様。
スライザーを収納した状態。この状態にするにはギアを回転させて頭部の角度を調整しなきゃいけないのでちょっと面倒。スリットにディスクを挟んで固定することが出来、最大6枚までセットできます。
また、裏面には名前記入欄が。黒いから普通の油性ペンじゃダメですけど
また、側面にはベルトを通して持ち歩ける様にする為のスリットがあります。スライザーとお出かけ出来る仕様な訳ですが、ホルスターみたいな感じで早打ち勝負とかすると面白いかも。
ポージング各部がボールジョイントで可動。首は先述のギミックで上下します。一緒に肩も動いちゃいますが、そこは腕がボールジョイントなので問題無し。スライザーの中では素直に可動する方ではありますが、だからと言ってそれらしいポージングが出来る訳でも無く。首が固定なのと肘、膝が動かないのはやはり痛い。
スライザーの遺伝子を引き継いだ旧バイオニクルの
タフーと。比べるとわかるんですが、スライザーって結構小柄なんですよね。トーアの胴体の股にギアが残っているのはスライザーの名残だと思っていたり。
正直、スライザー自体は今の目で見るとそこまで面白いモノでは無いのですが、バイオニクルのルーツであり、テクニックシリーズだけで無くレゴ全体の大きな変化の1つとして見るとユニークな存在ではあることは間違いないかと。ブロック、フィギュア、設定それぞれの面で画期的な存在であったと思います。
コンテナとボトル。タフーのボトルは未所持なのでレーバで代用。ボトル型への変化は間にロボライダーを挟みますが、移動用コンテナとしての役割はこの時点から出来ていたと思うと感慨深いですね・・・。
紫と黒、先端が2つに分かれた足、ディスク投げギミックなどで言えばトフンガの
オネプなんかも結構、似ていますね。
以上
「スライザー スパークスライザー」でした!後半の商品なのに蓄光ディスクくらいしか新しい要素が無く、色もエナジーと被っていたり見た目も特徴が無く正直、パッとしないスライザー。パーツ的にもコレと言って面白みが無く、強いて言うのであれば紫の腕パーツは恐らくこのセットでしか手に入りません。といった具合にまぁ、あまり良い所の無いスライザーではありますが癖のある見た目のスライザーの中ではかなり普通なのでそういった意味ではとっつき易いほうではあると思います。