先日のスーパーフェスティバル78にてギミックコレクションにお越しくださり有難うございます。初めての出店でしたが無事トラブル無く終えることが出来ました。お客さんと色々お話出来たりと貴重な体験が出来ました。予定が合えば次回も出店しようかと考えています。
今回は
「トランスフォーマーユニバース」より2007年に中国で実写TFに合わせたキャンペーン品として配布された特別な
オートボット 「スワーブ」を紹介!!
サイズは
デラックスクラス※日本未発売
ビークルモード真っ赤な
シボレー・アベオに変形。TFでは比較的珍しい、セダンタイプの車です。ちゃんとGMのライセンスを取っています。TF、特にライセンス系だとスポーツカーばかりになりがちなので、こういったセダンタイプは珍しいですね。
こちらのスワーブは中国で行われたキャンペーンの配布品で、シボレー・アベオの試乗イベントに参加して、実写TF1作目の半券を提示することで貰えた玩具の様です。完全新規で作り起された型で、リペイント版なども存在しません。また、完全に中国限定のイベントな為、当時は日本どころかアメリカ等でも販売、配布されなかったそうで。その後、一部の国で通販限定ですがちょこちょこ販売されていた模様。ちなみにパッケージはビークルを覆うブリスターとビニールだっと様です。数は結構作られたのもあってか、日本でも中古でちょこちょこ出回っている様です。
サイドドアノブまで塗装されているのが細かい。キャンペーン配布品なのに窓がちゃんとクリアパーツだったり塗装が細かかったりと非常に力が入っています。
フロントライトはクリアパーツでそこらの実写TFより豪華というか。正面の塗り分けもそこそこ細かいです。ボンネットには赤でオートボットエンブレムが。目付きが鋭くなっている実写版仕様です。
バックライトは塗装で再現。フロントに対してちょっと寂しいけど省略されて無いだけでも凄い。ナンバープレートの造型はありません。
ちなみに私が所持するモノにはフロントの裏側に製造管理用か何かの番号が書かれたシールが貼られていました。折角なのでそのままにしておこう。
トランスフォーム!!配布品ということもあってか新規層にも遊び易い様にかストレス無くサクサク変形させられます。と思ったけど初めてTFを手にする人にはまだ難しいか。後部を180度横に回転させて脚にする変形がユニークで特に面白い。上部のガワを合わせるのがちょっとコツがいるかも。
ロボットモードどっしりめの体型が特徴。胸に来るフロントやビークルの外装を装甲の様に身に着けるスタイルに細かいモールド等、比較的実写寄りの仕様。色やパーツ配置が意外と実写版スィンドルに似ているような。背中にガワが殆ど無いのが良いですねー。綺麗にガワを分散出来ている。玩具の名前はスワーブですが、G1スワーブとの関連性は特に無さそうで、ハズブロが一時期よくやっていた
「赤い車のオートボットはとりあえずスワーブって名付けておく」ってヤツだと思います。
正面特にこれといった設定が無い模様。どのシリーズ、世界に属するどんなキャラなのかも不明。説明書の記載的には
ユニバース(2003)の分類なのですが、玩具的には実在ビークル、しかもGMのシボレーからの変形や手足の細かいモールド等から実写に近い仕様。
後に
TCCが
Ask Vector Primeで付けた後付設定で
別次元のRID世界(Shell Game)の人物で、ユニバースの世界へ
ユニクロンに召還されたTFの1体という設定が後々付けられました。同じユニバースシリーズでも
マイクロン伝説の
シルバーボルトのリペイントで赤い
スワーブというTFが発売しましたが、別人の様ですね。
フェイスアップバイザーにマスクと無個性な顔ですが、クリアパーツにちゃんと目が小さくモールドされています。集光ギミックで綺麗に光る。ちょっと解り辛いですが額の形状やこめかみ付近の2つのスリット、角ばった目などの形状から
オートボットエンブレムを模した頭部の様です。プロール型の頭部をモチーフにしたオートボットエンブレムをさらにモチーフするとは面白い。一見無個性な頭部なのにこんなユニークな隠された秘密があったとは思いませんでした。
該当箇所に線を引いて見た所。TFならお馴染みのエンブレムがこんな形で隠れていたとは・・・。特にこれと言って特徴の無いヤツだと思っていたのですが、今回こうして実物を手にして初めて気付きました。キャンペーン品で特定のキャラとかでは無く、エンブレムをアレンジして顔にするというチョイスは素晴らしい!!
腕や胴体、ガワの裏側などには細かいモールドが。関連性は不明ですが、やはり実写に近い雰囲気を感じますね。
ポージング可動はそこそこ。手首と腰が回転し、足首も曲がったりと可動箇所はそこそこ優秀なのですが、手足のロールが無いので今の目で見ると狭いといった感じ。配布当時の2007年的には普通でしょうか。拳は穴こそ開いていますが、5ミリジョイントよりも小さく、何かを持たせる為に開けている訳では無さそうです。惜しい・・・。
2007年に発売した
旧カマロビーと比較。近い時期に登場したシボレーTF同士で。スワーブは元々実写よりも前に開発されたのでは?という噂があったりと色々と謎が多いのですがモールドなどは近くても、雰囲気は結構違いますねー。よくも悪くもスワーブはモブというか量産型ぽい。頭部がオートボッツエンブレムなのもそれっぽさを増す要因かも。
最近のスタジオシリーズなどの実写TFと並べるとやや浮きますが、2007年あたりの実写TF、特に玩具オリジナル系となら意外と違和感無く遊べる様な。
RID関連の世界出身という事で、RID系の玩具と。次元パトロール隊に所属していて、いろんな世界で活躍しているって事にすれば、好きなシリーズのTFと自由に組み合わせても良さそう。次元パトロール隊って便利な言葉ですね。
完全新規の限定TF同士ということで
イーバックと。イーバックは2012年頃とスワーブの約5年も後に登場したのもあり、大分雰囲気が違いますねー。
以上、
「トランスフォーマー ユニバース スワーブ」でした。なかなか珍しい登場の仕方をした変り種のTF。街中でよく見るセダンタイプ、ぱっと見は無個性な顔、とりあえず流用されたスワーブの名前、当初は一切無かった設定などからモブっぽい印象を受けますが、実は結構特殊なヤツ。手にして初めて気付いたエンブレムを模した頭部、変形させやすさ、脚の変形の面白さなどから気に入っています。意外と数は出回っている様で、自分も偶然、コロッと入手。比較的シンプルで弄っていて楽しい玩具でした。顔がエンブレムというユニークさを持つだけに、一般販売されなかったのが勿体無いですねー。