パッケージバンブルビーをイメージした黄色の台紙のブリスターパッケージ。左上のバンブルビーは全キャラ共通。いわゆる「TRY ME」仕様でエネルゴンイグナイターシリーズのウリである「リアクターコア」のトリガーを押せる様、ブリスターには穴が開いています。説明書も兼ねているようです。最近はこのパターン多くなりましたね。「エネルゴンイグナイター」はスピンオフバンブルビーに合わせて展開しているシリーズで、その名の通り、エネルゴンを意識したエンジン状のパーツ「コアリアクター」を軸にしており、大型の「ニトロ」、中型の「パワー」、小型の「スピード」(EZコレクション相当)の3サイズで展開しています。今回紹介するモノは「パワー」に「コアリアクター」が同梱された「パワープラス」というクラスになります。 ビークルモード赤いマッスルカーに変形。前に発売していた
ドロップキック(とそのリデコの
ホットロッド)のリデコ。劇中ではクライスラー社の
プリムス‐GTXに変形しますが、コチラはライセンスを取得しておらず、それっぽい架空のデザイン。といってもリデコ元のドロップキックとはビークルの形状が変わっていないので外見的には同じ。とりあえず一目でシャッターと判るくらいには似ているかと。
サイド後部には722のペイントとディセプティコンエンブレムが。ギミックの関係上、車輪の軸がピン打ちなので良く回ります。最近はハメ込みが多かっただけに地味に嬉しいポイント。
ギミックとして、フロントウィンドと後部が展開する様になっており、ブースター?が展開!!普通に手でめくる様に展開しても良いですが、上から後部パネルをグッと押すことで左右に展開させると同時に連動してフロントウィンドも展開します。逆に、フロントウィンドを戻せば連動して後部も元に戻ります。パーツへの負担が地味に大きそうなので大人しく個々で戻したほうが良いのかも知れませんが。このブースター展開ギミックがエネルゴンイグナイターの「パワー」クラスの共通ギミックとなっています。この状態にすることで後部に大きく隙間が出来るのですが、これについては後述します。 トランスフォーム!!フロントを割って90度曲げて脚に、側面を開いて腕に。ボディーパーツを180度裏返せばおしまい。変形用に動かす箇所は控えめです。
ロボットモード変形工程が少ないので、基本的には立てた車そのままって感じはやや拭えませんが、実写玩具でここまで箱っぽい体系は珍しいかと。脚が細かったりしてややアンバランス感は否めません。シャッターは女性のディセプティコンなのですが、女性っぽさを微塵も感じられないのはリデコとは言えちょっと寂しい。ボンネットがそのまま足の裏に来る関係上、やや設置性が悪く、ちょっと倒れやすい。ちなみに説明書によるとギミック用パネルは展開しないで変形させる様ですが、実際はやや干渉するので展開させた方が良さそう?
正面バンブルビーを追って
ドロップキックと共に地球にやってきた女性の
ディセプティコン。トリプルチェンジャーで戦闘機とマッスルカーに変形する。
フェイスアップバトルマスク仕様で造型されています。何故か黒のパーツに全面赤で塗装し、さらにその上に銀で塗装されているのでややモールドが薄くなり気味ですかね。
ギミックの中心である
「コアリアクター」。ディセプティコンのモノということでクリアレッドになっています。基本的な仕様は以前紹介した
ビーのモノと同じなのでそちらを参照して下さい。形状もビーのモノとは違い、トリガーまで新規になっています。といっても「ニトロ」版バリケードに付属のモノと同じ型のモノのようです。あちらと違ってコチラは銀の塗装がありません。
パネルを展開して後部にセット!破損や塗装の心配がありますが、コアを後部に押し付けて、そのまま展開し、セットをするなんてことも出来ます。ビーと違い、コアをカッチリとセット出来るのが楽しい。
外見的にはコアで後部が埋まるくらいなのでそんなに違いはありません。この状態でトリガーを押せばゼンマイで走り出します。 ギミックはありませんがロボットモードでもセット可能。そのまま後部にセットしていたビーと違い、内部に収納するかの様にセット出来るのが良いですね。ギミックなどの変化は無くても気持ち取り込んでパワーアップしている様な。
パネル展開を動画で。コアを押し付けながらパネルを展開させられるのが楽しい。
可動は肩と脚が広がり、肘も曲げられません。可動としてはかなり控えめで腕が上がらないのはそろそろ終わって欲しい印象。ギミック優先と言えど、肩くらいは動いて欲しかった様な。
同じイグナイターシリーズのビーと対決!早く日本でも公開してくれー!!
以上、
「エネルゴンイグナイター パワープラス シャッター」でした。ビーよりもコアの収まりが良かったり、パネルが連動して展開したりと違った面白さがある1体。型としてがドロップキックのリデコだったりとシャッターらしさにはやや欠けますが、型としては悪くないです。ただ、エネルゴンイグナイターシリーズ全体で抱える問題なのですが、メインギミックのコアはモールド等を変えているとは言え、誰にどれをセットしたところで「ゼンマイで走る」という点は変わらないので、早くも2体目からそこに飽きを感じました。パネルの展開などは面白いのですが、そこから先の走行ギミックとしては1パターンなのでなにか新しい要素が欲しいところ。後ろの5ミリジョイントを生かすとか。