パッケージ今回紹介するモノは海外版では無く国内販売された際のUSAエディションのモノ。その為、パッケージのブリスター部分は圧着式からテープによる貼り付けに変わっている他、日本語のラベルが一部に貼られています。中身自体は海外版と同じ。
「USAエディション」は2002年ごろから国内メインラインで発売しなかった海外製品に、国内用ラベルなどをパッケージに貼ってほぼ海外版そのままの仕様で発売するシリーズ。トイザらスやe-hobbyなどといったストア限定品としての流通が主流でした。
2007年の実写展開以降はパッケージ含めて海外版のままで発売するのが珍しく無かったので、今の目で見るとそこまで面白みはありませんが、国内パッケージが毎回用意されていて、仕様も違っていた当時は海外仕様でほぼそのまま発売するというのはちょっと特別感があったかも知れません。チョイスも日本未発売に終わると思われていたモノを拾っていましたし。
パワーリンクス サイクロナス ビークルモードウェザリング塗装がされた緑色のヘリコプターに変形。シージみたいに部分的では無く、緑の部分ほぼ全てにされています。ミニコンジョイントは両サイドのミサイル付近に一つずつ、下部に2つずつの計4か所。
玩具としては
アルマダ/マイクロン伝説の
サイクロナス/サンドストームのリカラーで、
パワーリンクスということで玩具オリジナルでパワーアップした姿。劇中ではサイクロナスはパワーアップしていませんが、元々パワーリンクス仕様は玩具主導の展開だった様で、
ホットロッドなどの一部キャラがアニメでも採用された様です。
水色のヘリだった通常版から緑と大幅に色が変わったモノの、グレーや赤茶のサブカラーの影響か随分と地味な印象を受けます。アルマダ終盤の商品ってマシンウォーズに通ずる地味さがあると思います。
パワーリンクス版のカラーリングは特定のG1キャラをイメージしているとの噂があり、このサイクロナスは
G1スプラングがモチーフなのでは?という噂もありますが、緑のヘリって要素しか無いのであまり関係ないと思っていたり。
サイド後部には後述のギミックの関係でトリガーがあります。先端が突き出ていない、四角いコックピットのヘリというのはTFでは珍しいかも。
ギミックトリガーを引くことでプロペラが回転!ギュルギュルと勢いよく回転します。ヘリ型TFのプロペラに回転ギミック仕込んだのはこのサイクロナス型が初めてだったような。このギミックはヘリ型TFの定番ギミックとなって行きます。
トランスフォーム!アルマダの頃はBWやカーロボットで複雑化した変形の簡易化を目指していたのでシンプル。この時期のTFが世代だったというのもあってか、このくらいが丁度良いですねー。
ロボットモードややヒョロ長い印象のロボットモード。肩が左右の翼兼用の為、薄いのでヒョロリとしたその体系を際立たせている気がします。ビークルモードと比べて赤茶の関節パーツなどの露出度が上がってビークルモード以上に地味になった印象。
胸にヘリモードの正面が来るのは変形ロボット的には普通な印象ですが、90度下向きに倒さず、そのまま来るのは結構珍しいかと。背中にプロペラが来るのはごく普通ですねー。ちなみに左右で腕とミサイルの形状が違ってたりします。
ちなみにロボットモードでもプロペラ回転ギミックは生きていますので、押し辛いですがトリガーを押せば、ぐるぐる回ります。
正面サンドストームの海外名である
サイクロナスが玩具オリジナルでパワーアップした姿。アニメでパワーアップした一部のTF同様にパートナーミニコンの影響ってことでいいのかな?名前が流用されているだけなのでG1の
サンドストーム、
サイクロナスとは無関係。
ディセプティコンの空中攻撃兵で攻撃的な性格。ラリホ~!と雄たけびを上げながら上空から襲い掛かる。マイペースな性格であまり物事は深く考えておらず、戦えればいい模様。
USAエディションでは基本的にパッケージなどに合わせてか、名称は海外版のままなので国内販売時も名称はサイクロナスのまま。
フェイスアップ大きな鼻にシワシワな顔など、ロボットというよりも人間よりな顔。顔がオレンジな影響で余計に人っぽく見える。マイクロン伝説のデストロンは顔があんまりヒロイックで無かったりしたので当時はあまり好きでは無かったんですけど、今見ると結構アリかも。
ちなみに通常版、今回のパワーリンクス版、スーパーリンク版と三種類発売したサンドストーム/サイクロナスですが、全部顔がオレンジで統一されていたりします。他のキャラは普通に変えちゃっている中、珍しい。
実はプロペラは引っ張れば簡単に取れる上に5ミリジョイントなので、非公式ですが取り外して手足のミニコンジョイントなどに付けたり出来ます。
パワーリンクス クランプルゾーン ビークルモード一度サイクロナスから離れて付属のパートナーミニコン、クランプルゾーン。戦車に変形。ぎゅっと詰まったような小さな戦車。主砲は旋回可能で、360度回転します。通常のクランプルゾーンがサイクロナス同様にパワーアップしているのでパワーリンクス クランプルゾーンが正式名称ですが、長いからかパッケージの補足ラベルにはクランプルゾーンとだけ記載されています。またラベルではミニコンでは無くマイクロン表記でしたが、今回は海外名表記に統一してミニコン呼びにしてます。
ロボットモード大きな胴体に細い腰などアンバランスな体型。戦車型らしく主砲はそのまま背中に配置。腕は長そうに見えますが内側の中間あたりにモールドされているのでむしろ短い方。
ポージング腕、腰、脚、膝と可動箇所はミニコンの中では普通か。腰が回るのは大きいが、脚がそんなに前後しないのと立たせ辛いのでそこまで動くわけでは無いかも。
サイクロナスとミニコンの専用ジョイントを使った連動ギミック。
まず、サイクロナスは機首正面を開閉することが出来、ここに機首に変形させたパートナーミニコンのクランプルゾーンをセット可能。
また、下にはギアボックスとジョイントが配置されており、別売りのギアギミック持ちのミニコン
(デストラクション型、
アドベンチャー型および
グラップスーパーモードに付属の
スパークリフト型)をセット可能。ただし、デストラクション型とアドベンチャーの
スパイク型以外は脚パーツと干渉してしまうので、動かして一部変形させる必要があり、惜しくも完全対応とはいかず。
合体させたところ。
クランプルゾーンの脚がキャノピーになる他、主砲が銃器になるなど、パートナーミニコンらしい連携が取れていて良いですね。この合体はロボットモードでも使用可能。
この状態でトリガーを押してプロペラを回転させると、連動してクランプルゾーンは主砲が左右に動き、下にセットしたミニコンはそれぞれのギアギミックが発動します。片方だけ合体させても発動します。
残念ながら私の所持しているモノは中のギアが破損しているのかどちらも上手く発動しないんですけどね・・・。
サイクロナスにはこの他にシリーズ共通のミニコンジョイントが4か所あり、すべてギミック発動用になっています。
両腕のジョイントにミニコンを合体させることで、ミサイルが発射!ビークル、ロボットモード両方で発射出来ます。
最初から装備しているミサイルを合体しないと発射出来ないなんて変じゃ無いかと思っていましたが、両腕に装備しているのは銃で、その銃身を発射していると思えば違和感無いかも。
両脚のジョイントにミニコンを合体させることでスプリングでキャノン砲が出現。勢いよく跳ね上がります。こちらもビークルモードでも発動できますが、脚の向きの関係から真下に向かって展開されます。
ポージング首が若干上を向け、肩は付け根が上下、腕、肘、脚、膝が前後に可動。腰も干渉を避ければ前後に曲がる他、回転も出来たりとアルマダ系にしては結構、動きます。
エボリューション機首のクランプルゾーンを含めると最大5体と合体可能。全てのジョイントがギミック用なので、逆にどこに付けても発動しちゃう関係から、ただ単に合体させるだけってことが出来ないのはちょいと面倒。
同じパワーリンクス仕様のスラスト(レッドバージョン)と。何か色合いが地味なんですよね、アルマダのパワーリンクス系って。緑とか赤とか使ってますけど、暗めのチョイスかつ関節などもくすんだ色のモノが多い。
以上
「アルマダ パワーリンクス サイクロナス」でした。ストレスなく変形させられて、ミニコンとの連動を意識したアルマダシリーズらしい仕様。その中でもこの型は沢山ミニコンを盛れて、ギミックも豊富だったりと楽しい。可動もすることはするので癖のある顔が大丈夫であれば、アルマダ/マイ伝の入門玩具としても悪くは無いと思います。